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大田区始発!鉄道技術交流会II開催レポート

令和7年2月13日(木)に『大田区始発!鉄道技術交流会II』を開催いたしました。

本イベントは昨年7月に第1回を開催し大変ご好評をいただいた鉄道イベントの第2回です。

鉄道事業を展開する企業およびTier1企業と、大田区のものづくり企業がPiO PARKに集結し、

技術ニーズ、シーズを発表しあい事業マッチングを目指して交流しました。

 

今回は応募いただいた企業と声掛けに応じ参加いただいた企業合計26社が集結。

前回よりも規模が大きくなり、より多くの交流が生まれました。

 

プログラムは下記の4部で構成されています。

・参加企業による鉄道技術に関する基調講演

・参加企業による自社紹介プレゼン

・1:1商談会

・自由交流会

 

交流会は13時にスタートし、私ども主催の挨拶と交流会の流れについてご説明の後、

一般社団法人日本鉄道車両機械技術協会様による基調講演を拝聴しました。

2025年はイギリスで世界初の鉄道が開通してから200年という記念すべき年であり、

200年の間に培った鉄道技術全般についてお話しいただきました。

――基調講演の様子。

 

鉄道の運行のために使われている技術の多さに驚くとともに、事業領域の広さを再認識し、

続く交流会への弾みとなる素晴らしい講演をしていただきました。

 

 

第2部の自社紹介では、全企業が事業領域、自社の技術、交流会に求めるものなどを発表しました。

発表の時間は各企業2分と非常に短く設定しておりましたが、皆さま要点を上手く時間内にまとめて発表していただきました。

事前にご提出をお願いしたスライドを用いて実績品や困り事などを分かりやすくご説明いただきました。

 

 

第3部はこの交流会の中心的企画である1:1商談会を行いました。

円型に配置されたテーブルの内側に鉄道企業が着席し、外側に着席するものづくり企業と商談を行います。

1回の商談時間は4分と、第2部同様非常に短い時間になっています。

4分が経過すると全体アナウンスで移動が始まり、外側のものづくり企業は隣の卓へと進みます。

これを繰り返すことで、全てのものづくり企業が全ての鉄道事業者に直接アピールする機会を得るという企画です。

――商談会の様子。

 

1:1商談では、第2部のスライドをもとにお話しする企業の他、

サンプルを持ち込んでより直接的に技術を見ていただく方、

パンフレットや写真を持ち込みアピールする方など多様な方法で商談を進められていました。

 

 

最後のプログラムとなる自由交流会では、ここまでの慌ただしい流れからは一転、軽食や飲料が提供され、

第3部の商談で話し足りなかった企業との打ち合わせや、鉄道企業、ものづくり企業同士の

情報交換など枠に囚われない自由な交流が行われました。

 

これまでは2分や4分という時間の制約があり、せわしない進行となりましたが、

この自由交流会ではリラックスした雰囲気で会話が弾んでおりました。

自由交流会は1時間程度ありましたが、閉会のアナウンスをするのが心苦しくなるほど最後まで大盛り上がりでした。

 

鉄道業界はリニアモーターカーなど未来的な最新技術の研究開発が行われる一方、

古い車両をメンテナンスしながら使い続けるという状況にもあり、老朽化や破損したパーツの製造などニーズも多様化しています。

大田区のものづくり企業が持つ高い技術力は、このような多様化したニーズに対応し

鉄道業界に貢献が可能であると実感できた交流会でした。

 

アンケート速報では、継続的なコンタクトを希望する企業に出会うことができたとの回答を多数いただいております。

ご参加いただいた企業の皆さま、積極的な交流会へのご参加誠にありがとうございました。

 

PiO PARKでは今回のような特定の事業、分野に特化した交流イベントや展示会を開催しています。

今後開催予定のイベントについてもご注目いただけますと幸いです。